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フランス・パリへの留学生から見たデザイン思考

環境に優しい!BlaBlaCarなるカーシェアリングサービス

Bonjour!

 

 

 

突然ですが、BlaBlaCarというサービスをご存知ですか?

 

 

 

フランス発のBlaBlaCarは、欧州を中心に22ヶ国に展開されるカーシェアリングの仲介サービスで、現在2500万人が利用しています!他人が運転する車で目的地まで乗せてもらうという相乗りのマッチングを行うサービスです。

 

 

このサービスはスタンフォード大の学生であったFédéric Mazzella氏によって生み出されました。

 

 

 

【L’histoire de BlaBlaCar】

それによると、あるクリスマスの日に、フランスの彼の家族が住む田舎に帰ろうとしたのですが彼は車を持っていませんでした。しかし、電車は満員、道路も帰省の車であふれていました。その上、車はドライバーただ一人しか乗っていなかったのです。

 

 

 

その時、目的地が同じドライバーを見つけ、ガソリン代をシェアする代わりに空いている席に乗せてもらうことはできないか、と思いついたのです。

 

 

 

彼は、それがインターネット上で可能だと思い至り、検索したところ、そういったサービスが存在しなかったので、自身で作ることにしたのです!

 

 

 

【Qu’est-ce que c’est ?】

このサービスの最大の特徴は、価格の安さにあります。なんと、kmあたりの料金はUberやLyftの約10分の1という安さなのです。その上、利用者やドライバーは無料で登録・利用できます。また安いだけでなく、一年間で70万トンものCO2の削減効果が報告されています!(BlaBlaCar試算)

 

 

 

BlaBlaCarでは、シェアを考えるドライバーはガソリン代、高速料金、さらに1kmあたり6ユーロでベース価格が算出されます。これはドライバーが受け取る金額で、「グリーンプライス」と呼ばれ、価格が緑色で表示されます。また、ドライバーはその価格を最大150%まで自由に変更・設定できます。その場合、グリーンプライスとの価格差によって、オレンジから赤へと価格の色が変わります。(図1参照)

 

 

 

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   (図1) 

 

 

 

BlaBlaCarは、ドライバーが設定する価格とグリーンプライスとの差額の一部です。(広告事業や有料のプレミアムサービスを過去に実装しましたが、収益が上がらないため結局撤退しました。ブラブラカーは創業以来10年間、ずっと赤字経営だそうです。「まだ投資段階であり、黒字経営の明確な目標年を示していない」としています。)

 

 

 

デザインの話をすると、UI面では価格を始めとして、喫煙するのか、ペットは乗せても良いか、などあらゆる情報が視覚的に分かりやすく表示されます。またこのサービスは『コミュニケーション』に重点を置いているため、利用者もドライバーもどれくらいコミュニケーションをとりたいのか、ということを登録することができます。(図2)この点がUberなど他のサービスとの最大の違いであると共に、UXの向上に一役買っているでしょう。

 

 

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  (図2)

 

 

 

【C’est possible au Japon aussi ?】

実は、このサービスは日本に未上陸なんです。日本に上陸したらうまくいくでしょうか?

 

 

パリに来てから分かったのですが、日本は本当にタクシーが至る所にいて、特に都会ならば深夜であっても特に苦労することなく乗ることができますよね。しかし、パリは観光客も多いことから利用者も多いはずですが、圧倒的にタクシーの数が少ないように思います。また、日本のタクシーはぼったくりなどの心配が少なく、むしろUberなどのサービスに対してのリスクを感じる人が多いと思います。そのため、今の日本では普及は難しいかもしれません。

 

 

 

現在、フランスでは様々なもののシェアがなされています。次はそれらと日本について比較してみたいと思います。

 

 

 

À bientôt !

このブログに関して

Bonjour!

 

僕は都内の某大学で環境法を学ぶ大学生です。現在、フランスはパリで語学留学をしています。

 

 

なぜ、フランスなのか。

環境法を勉強していると言いながらなぜフランス留学に至ったのか。

 

 

フランスは積極的に環境問題に取り組む国の一つであり、環境に関わる仕事をしたいと考える僕にとって、その場で生活することで日本では気づくことが出来ないことを見つけることができ、見識を高めるために良い経験になると考えたからです。

 

 

そんな僕が「デザイン思考」に関わるブログを立ち上げた理由・・・

それは、フランスの至る所にクリエイティビティを発見したからです。

 

 

そんなクリエイティビティの源流はどこにあるか探るうちに「デザイン思考」に出会ったのです。

 

 

僕自身、「デザイン思考」に関して勉強中であり、その中で学んだことや気付いたことを備忘録的に、また日本を離れたからこそ見えてくる視点からまとめていこうと考えています。

 

 

このブログを見て、「デザイン思考」に興味を持つ人がいてくだされば幸いです。

 

 

À bientôt!